78年6月発売の木之内みどり12枚目のシングル(作詞:東海林良、作曲:大野克夫)。
当時、歌手として曲はあまり売れていないかったが、小顔でスレンダー、透明感溢れる美貌で、男性誌「GORO」の表紙を度々飾るなど、ビジュアル面で男性人気は凄かった。
前作の「横浜いれぶん」(2月)、次作のラストシングル「ローンウルフ」(9月)を合わせた三部作は、沢田研二の「時の過ぎゆくままに」を作曲した大野克夫を起用。これまでの華奢(きゃしゃ)なイメージから脱皮した新たなツッパリ感が新鮮だった。
「横浜いれぶん」がスマッシュヒットして自己最高のオリコンチャート28位を記録、レコードもようやく売れ出し、人気絶頂期になりつつあったまさにその時に、交際中のベーシストで「既婚者」の後藤次利の元へ、全てを投げ出して恋の逃避行ーー。
曲のタイトル「無鉄砲」を地で行く大胆な行動にファンの間で騒然となったし、自分も彼女に振られたような気持ちになった(笑)。
♬五つも年上の あの人が
私の無鉄砲さに オロオロしてく♬
後藤次利は木之内みどりよりもピッタリ5歳年上!
この曲を作詞した東海林良は、その当時後藤次利と付き合っているとは知らなかっただろうが…
その後、みどりは21才で芸能界を引退し、前妻と離婚した後藤次利と正式に結婚するも、4年後に離婚。
♬他の誰かが いる人を 愛した方が 馬鹿だと知って
何故か私は しゃくにさわるだけ♬
離婚後のみどりはこんな心境だったかも…
しかし、改めてこの曲を聴き直してみると、妙に事実と符合しているのが不思議(笑)