YOSHIの青春歌謡曲!!

〜青春時代に聴いた宝物の再発見〜

〜秀樹の残した心に響く名曲バラード〜ラストシーン/西城秀樹(1976年12月)

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76年12月にリリースされた西城秀樹の19枚目のシングル。同年2月発売の16枚目シングル「君よ抱かれて熱くなれ」から「ジャガー」、「若き獅子たち」の青年3部作に引き続き、この曲も作詞阿久悠×作曲三木たかしの名コンビ。

デビュー当時は派手なボディアクションと絶叫型の歌唱スタイルで女性には人気があったようだが、正直このスタイルはあまり好きになれなかった。そんな頃、テレビで「ラストシーン」を語りかけるように優しく歌っているのを見て、これが秀樹かと驚いた記憶がある。
それ以降かな〜西城秀樹をファンとして意識したのは。それからは、激しいアクションも素直にカッコいいと思えるようになった(笑)。

当時から「ラストシーン」のサビの部分の美しいメロディだけが何故か印象に残っており、ある機会に、歌詞の内容を調べながら曲を聴いていたら涙が止まらなくなった。

作詞:阿久悠
作曲:三木たかし
「何年でも待つよと いったら
 あなたはさびしく 微笑みながら


そんなことをしたら 不幸になるわ
  忘れた方が いいという


ありがとう しあわせだったわ
 一緒に歩けなくって ごめんなさい


あたたかい 春の陽ざしの中で
熱があるように ぼくはふるえていた



もう恋などしないと いったら 
あなたは馬鹿ねと つぶやきなから


そんなことを いって困らせないで
  無邪気な方が いいという


ありがとう しあわせだったわ
  出来ればもっと早く 逢いたかった


にぎやかな 街の通りの中で
夢をみたように ぼくは泣いていた」

 

歌詞は、恋人同士の会話形式になっている。何か結婚できない事情のある彼女(多分既婚者か?)と恋に落ちた彼が、彼女の事情を受け入れ、離婚できるまで「何年でも待つよ」とプロポーズする。だが、自分の身勝手から彼をこれ以上待たせて不幸にできないと彼女は身を引く。出来れば独身の頃に貴方と出逢いたかった、貴方はいつもの無邪気なままで変わらないで下さいとの言葉を残して…
彼女が去って独り部屋に残された彼は、無力感、脱力感からか茫然自失状態。思い切って外へ飛び出すと、そこはいつもと変わらぬ都会の喧騒。現実に引き戻され、雑踏の中で独り号泣する彼。。。

こんな感じでしょうか?(多少妄想入り)

阿久悠による、まるで映画の1シーンだけを取り出して見せるような情景描写は本当に素晴らしい。さらに、男女の対話形式の歌詞が臨場感をもたらし、聴く人の心に響くのでは。ただ、忘れてはならないのは、三木たかしによる優美なメロディとの一体感だと思う。
「ラストシーン」は、西城秀樹の残した数多い名曲バラードの中でも最高傑作ではないだろうか。

なお、昔は気が付かなかったのだが、女性のセリフの部分にはさり気なく(と言うか、かなり気になる程度の(笑))女性のコーラスが入っており、対話感を演出している。

 


西城秀樹「ラストシーン 」