YOSHIの青春歌謡曲!!

〜青春時代に聴いた宝物の再発見〜

~「恋する夏の日」以上の名曲?~恋と海とTシャツと/天地真理(1974年6月)

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74年6月1日発売の天地真理10枚目のシングル。

 

デビュー曲でいきなり大ヒットした「水色の恋」(71年10月発売)以降、74年末までの3年間に「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」「虹をわたって」「ふたりの日曜日」「若葉のささやき」「恋する夏の日」「空いっぱいの幸せ」「恋人たちの港」「恋と海とTシャツと」「想い出のセレナーデ」とビッグヒットを連発し、「白雪姫」として国民的アイドとなった天地真理

 

老若男女を問わず幅広い年齢層に支持された当時の人気は凄まじく、下敷きやトランプ、人形などのキャラクターグッズが飛ぶように売れ、さらには当時25000円もした子供用のまりちゃん自転車まで発売されたという。同じく71年に歌手デビューした南沙織(現・写真家篠山紀信夫人)、小柳ルミ子(現在はサッカー解説者?(笑))とともに『三人娘』と呼ばれたが、当時の人気度は天地真理がダントツだったように記憶している。この頃の天地真理の大ブームを知っているのは50代後半よりも年上の人だろう。ピンクレディー全盛期の日本中の熱狂的な状況に近いと言えばもう少し下の世代の人も分かるだろうか。

 

上記のヒット曲のうち、「ちいさな恋」「ひとりじゃないの」「虹をわたって」「若葉のささやき」「恋する夏の日」の5曲がオリコンシングルチャートで1位を獲得。これらのヒット曲の多くは、作詞が山上路夫、作曲が森田公一

 

今回紹介する「恋と海とTシャツと」は、73年夏の大ヒットソング「恋する夏の日」の翌年のサマーソング。天地真理人気にもやや陰りが見え始めた頃で、初のオリコン1位を獲得した「ちいさな恋」以来、久しぶりに人気作詞家・安井かずみが作詞を担当した。作曲は森田公一の続投だったが、イントロのメロディなど、「恋する夏の日」を明らかに意識した作りとなっている。オリコン最高8位、売上15万枚のスマッシュヒットに留まったが、個人的には、「恋する夏の日」以上の名曲だと思う。

 

夏のテニスコートを舞台とした「恋する夏の日」に対して、「恋と海とTシャツと」は、海、砂浜、波、潮風、青空などの夏定番の情景に、恋する乙女心を重ねた高揚感を覚える作品。

 

作詞:安井 かずみ

作曲:森田公一

「横じまTシャツをまねして 

あの人のことが好きよ

先回りして この砂浜

いたずら書きなら 波よ 消さないで

 

あの人が来ないうちに

わたしのこの気持ちを今

潮風と相談 聞いてよ 光る波

あまりに恋が シャララ 素敵だから

 

麦わら帽子みて あの人

わたしをすぐにわかるわ

うれしくて 早起きしたから

お陽さまがきれい 砂がまぶしいの

 

※あの人が来ないうちに

わたしのこの気持ちを今

白い雲にのせて 青空にみせたい

あまりに恋が シャララ 素敵だから※

 

(※くり返し)」

 

ちょっとシャイな主人公の彼女、彼が来る前に自分の恋する気持ちを一瞬だけでも留めておきたいと、

砂浜への「LOVE」の落書きや、青空の広大なキャンバスに白い雲の絵の具を使った♡ペイント、波音に紛れての「好き」の絶唱etc…

そんな夏の海辺周りの自然を利用して恋愛メッセージを送ろうとする彼女のときめき感、ワクワク感を綴った安井かずみの歌詞に、森田公一の屈託のない明るいサウンドが上手くマッチングしている。

 

この曲を歌っている真理ちゃんは、思わずガッツポーズが出るほど楽しく嬉しそう。「恋する夏の日」を歌っていたときのような作られた笑顔ではない、本来の自然な笑顔ではないだろうか。。。

 


天地 真理「恋と海とTシャツと」